前回は島津義弘公を祭る「精矛神社」を訪れました。

今回は、西南戦争関係史跡を巡ります。
ホテルから移動
鹿児島市の天文館にあるホテルから自転車で約15分、2.9kmの距離に目的地はあります。
朝の天文館は宴の後といった感じで、静けさに包まれています。

私は基本的に自転車or徒歩移動です。

路面電車が走っていました。↓

朝は車も少なく、快適です。

風景が美しいです。

官軍戦没者慰霊塔

西南戦争(1877年)は、西郷隆盛を中心とする薩摩軍と政府軍が、約7か月にわたって九州各地で激しい戦闘を繰り広げた、日本最後の大規模な内戦です。

熊本城をめぐる攻防や田原坂の激戦などを経て、戦火は九州各地へと広がり、最終的には西郷の故郷・鹿児島の城山で終結しました。

この戦争による戦死者は、官軍側6,840余人、薩軍側6,400余人、合わせて13,240余人にのぼったとされています。

そのうち、鹿児島方面で戦死した官軍将兵1,270余人が葬られたのが、鹿児島市の祇園之洲です。
当初、この地には官修墓地が設けられ、戦没者一人ひとりの墓石が整然と並んでいました。しかし、長い年月を経て墓地の荒廃が進んだことから、1955年(昭和30年)に遺骨を地下納骨堂へ合葬。その後、西南戦争100年にあたる1977年(昭和52年)に、現在の「西南戦争官軍戦没者慰霊塔」が建立されました。

慰霊塔は非常に特徴的な造形をしており、「悲」「苦」「悶」を表現した3体の像の上に、それらを包み込むように「和」を象徴する像が据えられています。

政府軍と薩摩軍に分かれ、多くの人々が命を落とした西南戦争。その悲劇を乗り越え、最後に「和」へと至るという願いが込められた慰霊塔です。

また、納骨堂の前方には、西南戦争に従軍した青森県出身者によって、戦争終結の翌年である1878年(明治11年)に建立された碑も残されています。


西南戦争というと、西郷隆盛や薩摩軍側の史跡に目が向きがちですが、ここ祇園之洲は、政府軍側にも多数の戦死者が出たことを現在に伝える貴重な場所です。

城山や南洲墓地とはまた異なる立場から、西南戦争という内戦の大きさと、その犠牲について考えることのできる史跡でした。
公園からは桜島が見えます。

祇園之洲台場
祇園之洲台場は、幕末の薩摩藩が鹿児島湾の防衛のために築いた砲台の一つです。

1863年(文久3年)の薩英戦争では、鹿児島湾に来航したイギリス艦隊に対し、祇園之洲台場をはじめとする各砲台から砲撃が行われました。

この戦いで西洋との軍事力の差を実感した薩摩藩は、その後イギリスと接近し、西洋の技術を積極的に取り入れていくことになります。

現在も台場の石垣が残されており、薩英戦争当時の面影を伝える貴重な史跡となっています。


川(海)は干上がっていました。

波のように見えましたが、地面でした。

反対側

とても歴史を感じる橋が架かっています。

玉江橋といい、嘉永二年(1850年)に架けられたとのことです。

園内には立派な松がありました。↓

後ろに橋が見えます。

こちらは高麗橋といい、弘化四年(1847年)に架けられたそうです。


左奥に慰霊塔が見えます。

橋から慰霊塔を見ます。

岩永三五郎之像
公園の北側には石像が建っていました。

解説板によると、この方は「岩永三五郎」という方で、江戸時代後期に薩摩藩へ招かれた肥後(熊本)の石工とのことです。
薩摩藩内で数多くの石橋や土木工事を手掛け、特に鹿児島城下を流れる甲突川に架けられた「甲突川五石橋」の建設で知られています。
「甲突川五石橋」は玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋で、先ほど見てきた玉江橋、高麗橋もこの方が手掛けたものだったんですね。

また、三五郎の甥の丈八さんは、明治政府に招かれて皇居の二重橋も架橋したとのことです。
薩英戦争記念碑
園内の一番東側に薩英戦争記念碑があります。

裏側です↓


次のような内容が書いてあります。
文久3年(1863年)7月2日、薩摩藩とイギリス艦隊との間で戦闘が起こった。
イギリス艦隊は鹿児島湾に侵入し、薩摩側の砲台と激しい砲撃戦を展開した。
この祇園之洲付近にも砲台が置かれており、薩摩藩はここからイギリス艦隊に対して砲撃を行った。
薩英戦争を契機として、薩摩藩は西洋の軍事力や技術を認識し、その後の近代化へと進んでいった。
この碑は、薩英戦争から100年を記念して建立された。
薩英戦争100周年とのことですので、1963年(昭和38年)に建てられたと思われます。

振り返ると朝よりも桜島がよく見えました。

アクセス
官軍戦没者慰霊塔・薩英戦争記念碑
- 所在地:〒899-5204 鹿児島県姶良市加治木町日木山311
次回訪問場所
次回は西南戦争の史跡「島津家墓所(玉龍山福昌寺跡)・島津義久の墓」を巡ります。
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事前に読んだ本
今回旅に向けて読んだ本はこちらです。
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