最近読んだ本 |『武士の碑』を読んで

一言ブログ

詠もうと思った理由

私は先日、鹿児島へ「西南戦争を巡る旅」に出ました。

旅に出るにあたり、事前に西南戦争関係の本を読みたいと思って手に取った本の一冊です。

どういう本か

主人公は西郷隆盛の右腕の村田新八(むらたしんぱち)。

内容は実在の人物と史実をもとにした歴史小説となっています。

明治政府成立後、士族が急速に居場所を失っていく時代の空気の中で発生した、西南戦争までの時代のうねりと、西南戦争で敗退を重ねる西郷軍の様子を薩軍の視点から書いています。

村田新八は欧米視察に行っており、その時の誰にも語ることのできなかった記憶が、ところどころに回想としてでてくる構成は、続きが気になる仕掛けになっています。

西南戦争関係の史跡がふんだんに出てくるため、史跡巡りの前に読んでおくことで現地を訪れた時の臨場感と感動が桁違いに上がります。

どんな人におすすめか

  • 歴史小説が好きな人
  • 史跡巡りが好きな人
  • 鹿児島旅行前の人

この本から得られたこと

史学としての書籍ではなく、小説となっているため、楽しみながら気づけば西南戦争への解像度が飛躍的に上がります。

本書を読んで、西南戦争を「別の立場からも見てみたい」と思い、作者・伊藤潤氏の別著「西郷の首」も読みました。

「西郷の首」は西南戦争で官軍として従軍し、西郷の首を発見したとされる旧加賀藩士・千田登文(せんだふみのり)と、千田と幼馴染であるが不平士族をまとめて大久保利通を暗殺した島田一郎の物語です。

「武士の碑」と「西郷の首」をどちらも読むことで、薩軍の中から見た西南戦争と、薩軍の外からみた西南戦争の両方の視点を持つことができ、西南戦争をより立体的にとらえることができます。

「武士の碑」を読んだ後に、実際に「西郷隆盛終焉の地」に立ち、西郷の最後の言葉として伝えられている

「晋どん、もうここらでよか」

を口ずさむと、思わず身震いするほどに臨場感と衝撃を受けました。

西郷隆盛終焉の地
西郷隆盛終焉の地

個人的評価

★★★★★

文句なしの★5です。

西南戦争の西郷の死にはいくつもの説がありますが、本書の物語もその一つの説だと思って読むと大変面白く、関係する史跡が生きた史跡として自分の前に現れることになります。

おすすめの一冊です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました